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【売買契約】当日の流れと契約書で確認すべき5つの最重要ポイント

購入希望者との条件交渉がまとまり、いよいよ売却のゴールが見えてきました。次のステップは、売主と買主の双方が合意した内容を法的な書面にする「不動産売買契約」の締結です。

契約書には専門用語や難しい法律の話が出てくるため、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。契約当日は不動産取引の専門家が必ず同席し、あなたをサポートします。

ここでは、契約当日の流れと、契約書で特に確認すべき重要ポイントを事前に知っておくことで、安心して契約に臨むための準備をしましょう。


契約当日の流れ(所要時間:1~2時間程度)

売買契約は、不動産会社のオフィスなどで、売主・買主・不動産会社の担当者が一堂に会して行われるのが一般的です。

  1. 関係者の紹介・挨拶
    まず、売主・買主の本人確認が行われます。
  2. 「重要事項説明」を受ける
    法律の専門家である宅地建物取引士から、契約する物件に関する非常に重要な説明を受けます。これは法律で定められた手続きで、物件の権利関係や法的な制限、インフラの状況など、専門的な内容を分かりやすく解説してくれます。
  3. 売買契約書の読み合わせ・署名・捺印
    説明に納得したら、次に売買契約書の内容を読み合わせます。最終的な売買価格や手付金の額、引渡し日など、これまで合意してきた内容が正しく記載されているかを確認し、署名・捺印します。
  4. 手付金の授受
    買主から売主へ、契約書に記載された額の手付金が支払われます(現金または振込)。これをもって、契約は正式に成立となります。

契約書で特に確認すべき5つの重要ポイント

契約書は分量も多く、すべてを完璧に理解するのは難しいかもしれません。しかし、以下の5つのポイントだけは、ご自身の目でしっかりと確認してください。

ポイント1:物件の情報は正しいか

【物件の表示】欄の、所在地・面積などが、登記簿の内容と相違ないかを確認します。

ポイント2:金額や日付は合っているか

【売買代金・手付金等の額】欄の金額が、合意した内容と一致しているか。【引渡し日】が、取り決めた日付になっているか。

ポイント3:契約を解除できる条件は何か

【契約解除に関する条項】には、万が一の場合に契約を解除できるルールが記載されています。特に、手付金を放棄(または倍額を返金)して解除できる期間や、どちらかが約束を破った(契約違反)場合の取り決めは重要です。

ポイント4:「ローン特約」は付いているか(売主にとっての重要性)

【住宅ローン特約】は、買主が住宅ローンの審査に通らなかった場合に、契約を白紙に戻せるという条項です。これは主に買主を守るためのものですが、売主にとっても、ご自身の売却計画を守るための重要なリスク管理項目です。もしローン審査が通らなければ、この契約は白紙に戻り、また一から買主を探し直すことになります。そうした不確定な状態がいつまで続くのか、その期限(融資承認取得期日)を把握しておくことが非常に重要です。

ポイント5:「契約不適合責任」の内容は何か

【契約不適合責任】は、売却した物件に、契約書には書かれていなかった重大な欠陥(雨漏り、シロアリなど)が後から見つかった場合に、売主が負うべき責任のことです。「いつまで」「どのような責任を負うのか」が具体的に記載されているため、必ず内容を理解しておきましょう。



まとめ

売買契約は、不動産取引における最も重要な手続きです。しかし、あなた一人ですべてを背負う必要はありません。当日は宅地建物取引士が、そしてこれまで伴走してきた不動産会社の担当者が、あなたの味方です。少しでも疑問や不安に思うことがあれば、遠慮なくその場で質問し、すべてに納得した上で署名・捺印するようにしてください。この契約が終われば、残すは最終ステップ、代金の決済と物件の引渡しのみです。

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