売却活動を始めてから一定期間が経っても、問い合わせが少なかったり、内覧があってもなかなか成約に至らなかったりすると、「このまま売れなかったらどうしよう…」と不安な気持ちになりますよね。
しかし、焦る必要はありません。売れないのには必ず何かしらの理由があり、それを見つけて対策を講じることで、状況は好転します。
ここでは、そんな時にご自身の売却活動を客観的に振り返るための「チェックリスト」をご用意しました。不動産会社の担当者と相談する際の材料としても、ぜひご活用ください。
チェック1:価格設定は、今の市場に合っていますか?
売却活動がうまくいかない最大の要因は、多くの場合「価格」です。売り出し当初は適正だと思っていた価格も、市場の状況によって割高になっている可能性があります。
- 近隣で、ご自身の物件と似た条件の物件が最近いくらで成約したか、担当者に確認してみましょう。
- 今、売りに出されている競合物件の価格と比べて、ご自身の物件に価格的な魅力はありますか?
- 「〇〇万円までなら値下げ可能」と決めているなら、思い切って価格を変更(値下げ)することも、問い合わせを増やす有効な手段です。
チェック2:物件の魅力は、広告で十分に伝わっていますか?
購入希望者が最初にあなたの物件に触れるのは、インターネットの不動産情報サイトです。広告の第一印象が悪ければ、内覧にすらつながりません。
- 写真は明るく、魅力的ですか? メイン写真が暗かったり、部屋が散らかって見えたりしていませんか?季節感のずれた写真(真夏に雪景色など)をずっと使っていませんか?写真の撮り直しや差し替えを検討しましょう。
- 紹介文(アピールポイント)は具体的ですか? 「日当たり良好」だけでなく、「南向きの窓から午前中は心地よい光が差し込みます」のように、生活がイメージできる言葉で魅力が語られていますか?
チェック3:内覧後の「お客様の声」を活かせていますか?
もし内覧の機会があるのに成約しない場合、その原因は内覧にあります。内覧に来た方が、なぜ購入を見送ったのか。その「生の声」は、何より貴重な改善のヒントです。
- 内覧後、担当者から見学者の具体的な感想(良かった点・悪かった点)をフィードバックしてもらっていますか?
- もし複数の見学者から同じような懸念点(「この部屋が少し暗い」「収納が少ない」など)が挙がっているなら、照明を増やす、不要な物を減らして収納を広く見せるなど、改善できる点はないか検討しましょう。
チェック4:今の販売活動のやり方は、ベストですか?
不動産会社からの活動報告をただ待つだけでなく、積極的に状況を確認し、次の一手を一緒に考える姿勢も大切です。
- 不動産会社からの活動報告(問い合わせ件数、広告の閲覧数など)を定期的に受けていますか?
- 今の販売活動(広告媒体など)以外に、他に試せることはないか担当者に相談してみましょう。(例:オープンハウスの開催、掲載サイトの追加など)
まとめ
売却活動が長引くと、つい価格のことばかりに目が行きがちですが、実際には広告の出し方や内覧の印象など、改善できるポイントはたくさんあります。
大切なのは、一人で抱え込まず、パートナーである不動産会社の担当者と現状を共有し、協力して対策を練ることです。このチェックリストを片手に、ぜひ一度、作戦会議を開いてみてください。