住み替えでは「今の住まいを売る」と「次の住まいを買う」が重なります。どちらを先に進めるかで、資金計画もタイミングも大きく変わります。まずは2つの進め方の違いを押さえましょう。
先に売るので売却額が確定し、新居の予算を安心して組めます。残債が大きい方・堅実に進めたい方向け。入居まで間があくと、仮住まいが必要なことも。
先に新居を決められ、じっくり選べて引っ越しも一度。資金にゆとりのある方向け。売れるまでは一時的に二重ローンとなり、売り急ぎにも注意。
次の物件と現住居の引き渡しタイミングを合わせたい
二重ローンは、できるだけ避けたい
売りと買い、どちらを先に進めるべきか決められない
買換え特例を活用できるか確認したい
住宅ローンの残債をどう処理すればよいか不安
住み替えを考え始めたら、まず全体像を。気になるところから、お読みいただけます。
01
住み替えの段取りは、まず「どちらを先に動かすか」から決まります。
住み替えでは「今の住まいを売る」と「次の住まいを買う」が重なります。どちらを先に進めるかで、資金計画もタイミングも大きく変わります。まずは2つの進め方の違いを押さえましょう。
先に売るので売却額が確定し、新居の予算を安心して組めます。残債が大きい方・堅実に進めたい方向け。入居まで間があくと、仮住まいが必要なことも。
先に新居を決められ、じっくり選べて引っ越しも一度。資金にゆとりのある方向け。売れるまでは一時的に二重ローンとなり、売り急ぎにも注意。
02
住み替えの安心は、売却代金の「使い道」を数字にすることから始まります。
住み替えで最初に確かめたいのは、「今の家がいくらで売れれば、次に進めるか」です。目安は、売却額が住宅ローンの残債と諸費用を上回るか。上回った分が、そのまま次の住まいの自己資金(頭金)になります。売却代金は、まず残債の返済にあて、次に仲介手数料などの諸費用を差し引き、残ったお金が新居へ回せる金額になります。
たとえば、6,000万円で売れたとします。残債の約1,500万円と諸費用の約240万円を差し引くと、手元に残るのは約4,260万円です。新居がいまより高い7,000万円なら、この約4,260万円を頭金にあて、足りない分を新たな住宅ローンでまかないます。預貯金から少し足せば、その借入れを抑えることもできます。
例:6,000万円で売れた場合の、資金の流れ
※より条件の良い住まいへ住み替える(ステップアップ)の例です。新居の購入にも、登記費用などの諸費用がかかります。残債・売却額・新居価格はお客様ごとに異なり、金額はあくまで一例です。
売却額が残債を上回る状態をアンダーローン、下回る状態をオーバーローンと呼びます。オーバーローンでも、不足分を新居の住宅ローンに上乗せできる「住み替えローン」や、一時的に資金をつなぐ「つなぎ融資」で対応できることがあります。まずはおおよその相場を知り、残債と突き合わせるところから始めましょう。
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 住宅ローン残債 | 金融機関の残高証明や返済予定表で、現在の残債を正確に把握します。 |
| 売却の見込み額 | 相場・成約事例から、現実的に売れる価格帯をつかみます(査定額=売れる価格ではありません)。 |
| 諸費用 | 仲介手数料(売却価格×3%+6万円+消費税が上限)、印紙税、抵当権抹消費用など。売却価格の約4%が目安。 |
| 新居の必要資金 | 新居の頭金・諸費用・引っ越し費用。売却で残る額と、新たに組むローンのバランスを確認します。 |
※住み替えローン・つなぎ融資の利用可否や条件は、金融機関の審査によります。数値はあくまで一例で、実際の費用・残債はお客様ごとに異なります。
まずは、今の住まいのおおよその相場を知ることから。
かんたん相場チェック(匿名・1分)
あわてず、重ねる。
二つの住まいを、数字でつなぎます。
03
住み替えでは、売却で利益が出るか損が出るかで、使える制度が変わります。
税金がかかるのは「売れた金額」ではなく、利益(譲渡所得=売った価格 −〔買った価格+諸経費〕)の部分だけです。住み替えでは、まず「売却で利益が出るのか、損が出るのか」を見極めます。そこから、使える制度が枝分かれします。
利益が出たとき
3,000万円の特別控除または買換え特例
損が出たとき
譲渡損失の損益通算・繰越控除
住み替えで、よく使う特例。
いま出た利益への課税を、将来へ繰り延べ
一定の条件を満たす住み替えでは、今回の利益への課税を、買い替えた新居を将来売るときまで繰り延べられます。「非課税」ではなく「先送り」である点に注意。3,000万円控除・軽減税率とは併用できません。
損失を給与等と相殺し、繰越も
買い替えで売却損が出た場合、その損失を給与所得などと損益通算でき、引ききれない分は翌年以降最長3年まで繰り越せます。結果として、納めた所得税が戻ることがあります。
重要特例には、使うための条件があります。
特例は確定申告をして初めて適用され、組み合わせにもルールがあります。住み替えでは「3,000万円控除と買換え特例のどちらが有利か」の判断が税額を数百万円左右することも。だから私たちは提携税理士と連携し、お客様にとって最も有利な選択を、翌年の申告までご一緒に確認します。
※本内容は国税庁タックスアンサー No.3302・No.3355・No.3370(令和7年4月1日現在法令等)に基づく一般的な解説です。所得税には別途、復興特別所得税(基準所得税額の2.1%)が加わります。買換え特例・譲渡損失の特例の適用期限など税制は改正される場合があり、個別の適用可否は前提条件により異なります。実際の判断は税理士・税務署にご確認ください。
04
「売り」と「買い」のすき間を埋める方法は、いくつもあります。
住み替えで多くの方が悩むのが、「売り」と「買い」のタイミングのずれです。仮住まいや二度の引っ越しを避けたい場合でも、次のような方法ですき間を埋められます。状況に応じて、どれを使うかをご一緒に組み立てます。
売買契約から引き渡しまでの日程を、買主と調整します。売り先行でも、決済後しばらく今の家に住み続けられる特約を結べれば、仮住まいを避けられることがあります。
現住居の売却と新居の購入の決済を、同じ日に合わせます。売却代金をそのまま新居の支払いに回せるため、資金が途切れにくく、二重ローンも避けやすくなります。
日程がどうしても合わないときは、一時的な賃貸を挟む、または期限までに売れなければ当社グループ等が買い取る「買取保証」を用意する方法もあります。安心して新居の検討を進められます。
資金計画から新居入居・確定申告まで、担当者1人が一貫して伴走します。
残債・売却見込み・新居資金を並べ、「いくらで売れれば次へ進めるか」を数字で可視化します。
ご状況に合わせて、どちらを先に動かすのが有利かを、根拠つきの資料でお示しします。
相場と成約事例に基づく査定のうえ、広告・内見対応を行い、進捗は毎週ご報告します。
新居とのタイミングや、買換え特例などの適用条件を、税理士・司法書士と連携して調整します。
同時決済などで資金を途切れさせず、新居入居まで。翌年の確定申告までご一緒に伴走します。
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