査定の結果がそろうと、次は、売却を任せる会社を1社(または数社)に決めます。
売り出してから売れるまでの数か月、売主の代わりに買い手と向き合うのがこの会社です。この記事では、会社を選ぶときに確かめたいことを、話の中で見えることと、会社そのものについて調べられることに分けてまとめます。
目次
査定額の高さだけで選ばない
一番高い査定額を出した会社に頼みたくなるのは、自然なことです。
ただ、査定額は見込みで、その金額で売れることを約束するものではありません。
根拠の薄い高い金額で売り出すと、買い手の反応が鈍いまま時間が過ぎ、値下げを重ねることにもなりかねません。
選ぶときは、金額そのものより、その金額に至るまでの説明と、売り方の提案を比べてください。査定の受け方と結果の見方は、査定の記事にまとめています。
査定を頼む前に、今の相場はいくら?
町名と広さを入れるだけで、同じエリアで実際に売れた値段から、今の相場がすぐ分かります。
お名前・ご連絡先の入力は要りません。
売却を任せる前に、何を確かめる?
査定の説明を受けるときや、面談のときに、次の5つを見ておくと、会社ごとの違いが見えてきます。
価格の根拠を、具体的に説明できるか
参考にした取引や、部屋のどこを評価し、どこを差し引いたかを、書面を使って説明できるかを見ます。
質問に対して、はっきりした答えが返ってくるかも大切です。
- どんな取引を参考にしましたか
- この部屋の、どこを評価し、どこを差し引きましたか
売り方の提案が、具体的か
「広告に載せておきます」だけでなく、誰に向けて、どこで、どう知らせるかを示せるかを見ます。
写真の撮り方や、内覧の進め方まで話が及べば、売り出してからの動きも想像しやすくなります。
- どんな人が買い手になりそうですか
- 広告は、どこに、いつから出しますか
- 内覧には、誰が立ち会いますか
その地域と、マンションの取引に通じているか
同じ地域や、同じマンションでの取引の経験があると、買い手の顔ぶれや、価格の動きを具体的に話せます。
会社の大きさや知名度だけでなく、ご自宅の地域をどれだけ知っているかを見てください。
- この地域で、最近どんな取引がありましたか
- このマンションの取引を扱ったことはありますか
気になる点も、正直に話すか
良いところだけを並べるのではなく、買い手が気にしそうな点と、その伝え方まで話してくれるかを見ます。
気になる点を先に知っておくほうが、値下げの交渉にも落ち着いて向き合えます。
担当者と、話しやすいか
連絡の早さや、説明の分かりやすさ、こちらの話を聞く姿勢は、数か月のやり取りの中で効いてきます。
税金や法律のことを聞いたとき、分からないことを分からないと言い、確かめてから答えてくれるかも見ておくと安心です。
会社そのものは、どう確かめる?
話の中身とは別に、会社そのものについて、公開されている情報で確かめられることがあります。
宅地建物取引業の免許番号
不動産の売買を仲介する会社は、宅地建物取引業の免許を受けています。
免許番号は、会社のウェブサイトや店舗、名刺などに「東京都知事(3)第00000号」のような形で載っています。
事務所が1つの都道府県にだけある会社は都道府県知事の免許、複数の都道府県にある会社は国土交通大臣の免許です。
( )の中の数字は、新規が(1)で、5年ごとの更新のたびに1つ増えます。営業を続けてきた長さの目安になります。ただし、会社の良し悪しを示す数字ではありません。
過去の行政処分
国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」では、宅地建物取引業者が過去5年に受けた行政処分を、会社の名前や免許番号で調べられます。
気になる会社があれば、一度調べておくと安心です。
重要事項説明を、誰がするか
売買契約の前に買主へ行う重要事項説明は、宅地建物取引士の資格を持つ人が行う決まりです。
担当者自身が資格を持っているとはかぎらないので、誰が説明するのかを聞いておくと、契約までの流れが見えてきます。
まとめ
会社を選ぶときは、査定額の高さより、その金額の根拠と、売り方の提案を比べてください。
地域への通じ方、気になる点の伝え方、担当者との話しやすさも、売り出してから効いてきます。
あわせて、免許番号や過去の行政処分など、公開されている情報も確かめておくと安心です。
納得できる説明をしてくれる会社なら、売り出してからも、同じように相談できるはずです。